園主がJA職員として勤めていた時、「営農指導員」という肩書でした。
「営農指導員」とは、
以下、JAグループHP参照。
農家組合員の所得増大に向けた技術指導や経営相談を実践する担当職員です。
そんなJA職員時代に上司に言われた言葉が
今になって思い出されます。
それは、「営農指導員は50軒の農家を担当すれば、毎年50通りの生産経験を得られる。その経験こそが、組合員に求めれる指導
(情報)になる。」と。
実際に園主(農家)になり実感するのでが、
果樹生産は変動要因が多く、生産マニュアルや書籍、文献通りに作業しても、思うようにならないものなのです。
師匠曰く「体を動かし、覚え、経験するしかない。」そうです。
「経験」が農業経営の基礎となるのかもしれません。
そこで、園主の経営方針として、当園の作業に余裕がある時は、先輩農家のところへ、
お手伝い(作業応援)に出かけるようにしています。
お手伝い(作業応援)で得られるものは
非常に多いものなのですよ。
当園にはない機械を使用させてもらうのも、
お手伝いで得られる貴重な「経験」のひとつです。
今回は当園でも導入予定の「ウッドチッパー」(樹木粉砕機)を使わせて頂きました。
↑ デコポン(不知火)の剪定後の木くずの山。
↑ 共立 チッパーシュレッダー
その名の通り、木くずがシュレッダーにかけたように粉々です。
10分程度で木くずの山が片付きました。
毎年必ず行う必要のある剪定作業ですが、
木くずの処理が本当に大変なんです。
当園では電動鋏で可能な限り細かくして、
樹の根本で腐植するのを待ちます。
チッパーを使用すると、より早く腐植として利用されますし、何より、除草や防除
(農薬散布)の邪魔にならず、快適に作業ができるのです。
来年の剪定までには導入したいものです。