Categories: 新規就農

農業経営と人手不足

参議院選挙の投開票(7月20日)を
前に、消費減税や賃金UP、手取りUPを
訴える政党の勢いがありそうな報道が
続いています。
農家になる前(サラリーマン)なら大いに
期待したいところですが、農業経営の
観点からみると少し複雑です。

農家になる時に師匠に言われた言葉が
思い出されます。「これからの農家に
とっての一番の問題は、地域に(集落)
に人がいないことだ。」

柑橘農家は普段の管理作業は一人で
大半をこなします。
園地条件次第ですが、露地のミカンは
一人で1.0ha~2.0haを管理することが
可能です。
しかし、、、。育てた果実の収穫作業は
一人ではお手上げです。
多くの人にお手伝い(バイト)をお願い
するのが必要があります。

ミカン農家は収穫時期の年末~年明け
になると、親戚、子供(その友達)、
地域の知合いなど総出で収穫作業を
行います。
ところが、高齢、人の流出などで、
年々、人数も作業効率も落ちているの
が実情です。園主のような移住者に
とってはさらに深刻な問題です。
昨年の収穫は、園主の親族、知合い、
農家先輩などに協力を頂き、なんとか
無事に収穫を終えましたが、本年は
管理面積も倍となり、さらにお手伝い
頂ける方の協力が必要です。

そこで、新規就農仲間の皆さんと、
人材派遣サービス大手の「PERSOL」
さんをお招きして、特定技能資格を
もった外国の方の派遣事業について、
研修会を開催しました。

PERSOLさんは主にインドネシア
から農業高専を卒業し、将来有望な
人材を海外に送る出す、インドネシア
農業省プロジェクトを通して、人材を
採用しているそうです。
人材の多くが北海道から九州まで、
広く活躍されているそうです。

是非とも当園でも手伝ってほしい!
と思うところですが、費用面は
もちろん、住居などハードルが高いの
が実際です。
先ずは住居の課題を解決する必要が
あるので、園主家族の新しい住まいの
DIY、明日からも頑張ります。












👆研修会ではPERSOLさんのサービスは
もちろんですが、農業を取り巻く
「人手不足」の現状や外国の方と
どうコミュニケーションを取るかなど、
興味深いお話を聞くことが出来ました。

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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大地と甘夏

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