夏のダメージ 日焼け

2025年10月15日(水)
最近、みかん山(果樹園)の様子や
作業内容を記事に出来ていません
でした。
決して、作業をサボっていたのでは
ありません(笑)
草刈り作業、園地の整備、
収穫作業に向けた準備など、etc。
そして肝心の「仕上摘果ver2」を行って
いました。なぜver2と記したか?
仕上摘果は8月の下旬までに一通り
行っていますが、甘夏・デコポンの
最終肥大が期待される、10月中旬~
11月上旬に向けて、商品価値の
劣る果実を落としてしまい、その分の
栄養をより優良な果実に回すための
作業です。
さらに木の天辺付近の果実はあまり
早期に落としてしまうと、
秋芽の発生多発につながるため、
なるべく樹の根の成長が落ち着く
秋(気温が下がる)まで待って行うの
「コツ」です。

当園では残念なが肥大の鈍い「小玉」
外観に問題がある「被害果」、そして
夏の日差しダメージを受けてしまった
「日焼け果」を落として収穫に
臨みます。














👆緑色の外皮の中で鮮やかに黄色に
 色付いた果実。この黄色の部分が
 「日焼け」です。
 日焼け果の発生は、果皮表面温度が
 40℃3時間以上になると発生し、
 45℃以上は顕著な発生に発生します。














👆日焼け果はそれぞれの樹の中でも、
 いわゆる一等地(日当たり良好で
 樹勢の強い芽)に実る果実に
 出やすい傾向があります。
 それゆえに周りの果実と比較して
 も玉太りも良好で、本当に落とすのが
 惜しい外見をしています。














👆日焼けのダメージは変色後は
 硬化してしまい、果肉のす上がりや
 発生部に炭疽病を発症します。
 当然、商品にはなりません。

今年の当園の気温は35℃を超える日は
比較的少なったものの、雨や曇りの
日が少なく、果実にとっても、
厳しい夏となりました。
何か日焼けを防ぐ手立てはないかと
思案を続けていますが、現実的な
対応策(追加の労力と費用が抑え
られる方法)はありません。
今年のような気象条件は今後、
当り前になってきそうなので、
対応を検討する必要があるのです
が、、。

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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