Categories: 視察

九州農業WEEK@グランメッセ熊本①

2025年5月28日(水)~30日(金)に
開催される第3回 九州農業WEEK
(通称 J-AGRI KYUSHU)
初日の今日、5月28日に早速視察に
行ってきました。
開場(AM9:00)前に到着しました。
早くも会場周辺は混雑していて、
今年も熱気にあふれていまいた。















農業WEEKの楽しみは、各企業の展示。
そして、無料開催の各種セミナーも
貴重な学びを得る機会です。

今年の園主注目セミナーは、
「中山間地におけるスマート農業の未来」
㈱クボタ 特別技術顧問 飯田 聡 先生の
セミナーです。早速、拝聴してきました。

「みどりの食糧システム戦略」を進める
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/#Midorisennryaku
国や行政。園主は何度説明を聞いても、
中山間地域で果樹園を営む私たちが、
具体的に取組める方法がわかりません。
そこで、世界各国で事業を展開する
㈱クボタさんが中山間地でどのうような
スマート技術の展開を描いているのか、
とても興味がありました。












【講演のポイント】
※本投稿内容については個人の感想です。
㈱クボタさんは日本の農業労働人口が
減少する中、担い手と呼ばれる各地域で
中核として活躍される農家さん(法人)に
その負担が集中していることを
問題視されています。
担い手が抱える主な課題は、
「後継者不足」「高コスト」「重労働」
その解決方法として、㈱クボタでは、
機械化・自動化」「データ活用・分析」
「カーボンニュートラル化」
を実現している
との内容でした。

機械(ハード)とシステム(ソフト)の
両方の進化が垣間見え、いわゆる
「スマート農業」というものが何か、
非常に理解しやすい内容でした。
稲作での「スマート農業化」の紹介が
ありましたが、ここでは割愛します。

「中山間地域におけるスマート農業の未来」
残念ながら現時点で、中山間地の
スマート農業化は「困難」との見解でした。
課題として、「土地が小面積で複雑で
ある」「果樹や野菜など他品種である」
「機械費で経営が悪化する農家が多い」
等を指摘した上で、㈱クボタとしては
機械ダウンサイジング化や低価格化を
進める必要があるとのことでした。

現在の中間地でのスマート農業は
ドローンの活用や草刈ロボットの
導入に留まっており、機械を
活用するための園地づくり
(樹形の変更や基盤整備)が
必要とのことです。

👆まったく園主も同感です。

あくまでも「未来の話」と
前置きした上ですが、㈱クボタさんは、
剪定のロボットの開発、
傾斜地でも活動可能な運搬車の
開発を見据えているそうです。
https://www.kubota.co.jp/news/2024/management-20241115.html

全地形型プラットフォーム車両「KATR」

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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大地と甘夏

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