Categories: 米づくり

~もう米騒動はいやだ!~⑥

お米の学び直し講習会(第5回)に
参加してきました。
先ずはお米の価格の動向について、
JAあしきたの営農部長さんから
説明がありました。














芦北地域では今年の米の作付けが
608ha(前年101%)で米の価格が
上昇している中で、作付け面積は
あまり増えていないそうです。
一方で主食用米は前年103.3%、
WCS(飼料用米)は81.7%で、
確実に主食用米が増えているとの
事でした。
この状況からすると、酒米やもち米、
加工用などの不足が心配されますね。
次にJAあしきたの今年のお米の
概算金についても説明頂きました。
JA米1等で31,000円(1俵/60kg)。
R6年産が20,000円(概算金)、
追加払いが4,000円だそうで、
最終手取りが24,000円という結果
だったそうです。
今年の概算金はR6年の最終手取から
しても130%UPなので、米の価格は
今年も上がりそうです。

農家の手取りが増えることには
大賛成ですが、これほどの高値でも、
作付け面積が増えないことが
問題ですよね。一度耕作放棄された
農地の再興がいかに難しいか。
加えて担い手がいない現状が
浮彫ですね。














👆次にお米の等級についての説明を
受けた後で、実際の見比べをさせて
頂きました。もうじき稲刈りですが、
これまで丁寧に育てたお米も、刈取り
時期で大きく等級が変化するようです。
出穂(稲穂が全体の4~5割出た状況)
から積算平均気温930~1100℃が
ひとつの指標になるそうですが、
※水温、各地の気象条件で変化
します。指標から算出する刈取適期
は5日程度しかなく、作業日数が
非常にタイトです。
農家にとってここが最大の山場
なのかもしれませんね。














最後に圃場確認です。
幼穂の確認方法や害虫、病気の
見方について説明を受けました。
ここで改めて驚いたのは、
畔を挟んで隣接する圃場で、防除
(農薬散布)済みとこれからの
田んぼでの害虫の発生状況の違い
です。防除済みの方ではカメムシの
発生はありませんでしたが、
これから防除の田んぼでは、
カメムシ来襲状態です。
改めて防除の重要性を再確認
できました。

次回は10月19日(日)の開催の
ようです。このころには新米が
出てきていますね。

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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