梅雨の真っ只中で天気が悪い日々ですが、
今日は3日ぶりの晴れ間です。
早朝から園地を巡回します。
雨が続いた後に園地を巡回する目的は、
園地に異常がないか(土砂崩れ、倒木、
イノシイの被害など)を確認するため
です。毎回、少々不安ではありますが、
楽しみもあります。
それは「果実の肥大」です。雨の後は
根から吸収された水分が養分と一緒に
果実に一気に運ばれます。
乾燥が続いた後に大量の雨が降ると、
果実が破裂してしまうことがあるくらいです。
これを「裂果」と言います。
幼果期の今は心配ありませんが、
果実肥大最盛期の8月~10月の「どか雨」は
この「裂果」に毎年悩まされます。















👆甘夏の幼果です。今は1㎝~2.5㎝程度
ですが、今のところ玉太りが良く感じられ
ます。

さて、今日の本題ですが、巡回のさなか、
「招かれざる客」を発見してしまいました。















その方は「ゴマダラカミキリ」といいます。
写真は成虫ですが、枝や葉を食害します。
たっぷりと栄養を蓄え、卵巣を発達させると
主幹部に産卵を開始します。
8月以降、順次ふ化した「幼虫」
樹の内部を食害しながら成長します。
この「幼虫」の侵入を許すと、
樹の血管ともいえる「道管や篩管」が
寸断されてしまいます。
樹勢(樹の活力)は一気に衰えます。
苗木などはあっという間に枯れて
しまいます。当園にとっても、まさに
「招かれざる客」なのです。
これから、しっかりと迎え撃たなけらば
なりません。












👆過去の傷跡。侵入を許して成長した
幼虫は、翌年、「ゴマダラカミキリ」
成虫として6月上旬頃から現れます。
まるで銃弾で撃たれたような傷跡が残り
ます。

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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