2026年1月30日(金)
衆議院総選挙の真っ只中です。
そして、最近お話した方と立て続けに
話題となった「有機農業」について、
園主の勝手な主観のもと、関連すると
思う「みどりの食糧システム戦略」に
ついて「ひとりごと」を記事にしたいと
思います。
「みどりの食糧システム戦略」
農林水産省が2021年に策定した
「みどりの食料システム戦略」。
イメージとしては、
「環境への負荷を減らしながら、
食料生産を強化するための国家戦略」と
いうところでしょうか。
なぜこの戦略が必要なのか?
1. なぜ今、この戦略が必要なの?
背景には、無視できない3つの大きな課題が
あるそうです。
・気候変動への対応:
地球温暖化による異常気象は、
農作物の収量に直結します。
農林水産業自身もCO2排出削減が
求めらる。
・資材の海外依存:
化学肥料の原料やエネルギーの多くを
輸入に頼っており、世界情勢によって
価格が高騰しやすいリスクを抱えている。
・持続可能性の危機:
労働力不足や高齢化が進む中で、
これまでのやり方では食料供給を
維持できなくなる恐れがある。
2. 2050年までの驚きの「数値目標」
30年後を見据えた目標(KPI)。
| 項目 | 2050年までの目標 |
| CO2排出量 | 農林水産業からの排出を実質ゼロ |
| 化学農薬 | 使用量をリスク換算で50%低減 |
| 化学肥料 | 使用量を30%低減 |
| 有機農業 | 取組面積を25%(100万ha)に拡大 |
👆「みどりの食糧システム戦略」に
ついて簡単にまとめてみました。
如何でしょうか?イメージが
湧きますか?
この戦略をもとに、各地で説明会や
セミナーが行われています。
その影響なのか、園主も様々な
機会に「有機農業」や「環境負荷
低減」について質問を受けます。
あくまでの園主のひとりごとで、
対外的に答えているわけでない
ないですが、示された目標数値を主に、
思うことを記載します。
①CO2の排出量について
⇒私たちは夏の暑い日も、冬の寒い日も
屋外で作業し、冷房・暖房も使用
しません。機械の利用で使用する
化石燃料も一般ビジネスマンの
移動に使用されるものと比較して
極めて少量です。
②化学農薬について
⇒化学農薬と同等の効果が見込める
生物農薬及び低下価格の代替品が
開発されるのは大歓迎です。
目標を強制するのであれば、
青果物の見た目による規格制度の
廃止と慣行農法と比較して、落ちた
収量分の収入補填を求めます。
③化学肥料について
⇒農薬と同じく、生物由来でかつ
化成肥料より低価格で散布労力の
変わりのない製品を供給して下さい。
労働力不足や高齢化を心配しながら、
なぜ、散布労力が大幅にかかる
有機を推奨するのでしょうか?
この点は矛盾なのでは、、、。
④有機農業
⇒有機農業自体は否定しません。
ただし、慣行農業と比較しての
良し悪しでの2択にしたり、
両方の農法をミックスして、
妥協点をさぐるようなことは
しないでほしい。
両者は異なる次元のもので
あり、ともに支持されてる
生活者のもとで、選択されれば良い
ものだと考えます。
👆少々愚痴っぽく聞こえます
よね🙇♂️🙇♂️
農家になって、
作物を市場に取引して頂ける
状態で生産する事が、いかに
難しいかを痛感しています。
そこで生き残る(生活の安定)
ために私たちが一番に選択するのは
「再現性の高さ」です。
私たちは農業生産者であり
経営者でもあります。
技術的にも難しく、再現性の
低い有機農業を実践されている
方々にはもちろん敬意を抱きますが、
それを目標値とすることには
不満ですね。
様々なご批判や反論もあろうかと
思いますが、これも農業者、
経営者としてのひとつの判断という
ことでご容赦下さいね。
参考
みどりの食料システム戦略:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/
みどりの食料システム戦略(概要資料・PDF)
https://www.google.com/search?q=https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-1.pdf