9月19日(金)
津奈木町は天然醸造としては
日本最南端の蔵元である「亀萬酒造」
さんが有名です。
地元の方々にも親しまれています。
そんな亀萬酒造さんが、地元産の
酒米で新たな新酒ができないかと
地域の生産者と協力して立上たのが
「酒米研究会」です。
園主は本日、この酒米研究会の
生育確認巡回&現地検討会に
参加させて頂きました。
「酒米の王様」と言われる山田錦。
その特徴は以下の通りです。
大きな心白(しんぱく)
米の中心の、麹菌が繁殖しやすい
デンプン質が大きくきれいに
形成される。このため、良質な麹が
作りやすいとされている。
大粒で高精米に耐える
粒が大きく、砕けにくいため、
高精米をしても米が割れにくい。
大吟醸のような洗練された酒造りに
向いている。
タンパク質や脂質が少ない
雑味となる成分が少ないため、
透明感のあるすっきりとした
味わいになる。
優れた吸水性
米が水分を適度に吸収するため、
蒸米の仕上がりが良くなり、
理想的な麹づくりにつながる。
しかし、この「酒米の王様」。
扱い(栽培)が難しい💦💦
先ずはうるち米と比較して
背丈が高いため倒れやすく、病気に弱い。
その上、収穫時期もうるち米より
後になることから、鳥獣の被害
にも悩まされるのです。
👆(右)山田錦 (左)うるち米
写真ではわかりずらいですが、
山田錦は背丈が高く、降雨や
風で倒れやすいのです。
👆イノシイ被害にあった山田錦の
田んぼ。上下の2枚の田んぼが
すっかりやられてしまっています。
👆農業革新支援センターの先生に
お越しいただき、生育状況を確認の
上、指導して頂いています。
栽培管理が難しい「山田錦」。
それでも生育状況が良好な圃場が
多く。防除や水管理もそれぞれの
圃場の特性に合わせて行われている
ようです。
さすが、プロ生産者の皆さんですね。
長雨や台風も心配されますが、
収穫が無事に行われることを
願いたいものです。