Categories: 新規就農

新規就農と住居

園主が芦北地方に移住したのは2年前。
芦北地方農業振興協議会から事業継承
できる果樹園の紹介を受けるため、
葦北郡芦北町の公営住宅に入居しました。
その後、現在の果樹園(師匠)と
ご縁を頂くのですが、果樹園の所在地は
芦北町のお隣の津奈木町です。

そこで住居についての課題が出てきます。
先ずは農業経営面からですが、単純に
自宅と園地は距離が近い方が理想です。
移動までの時間、ガソリン代、緊急時の
対応など、距離が離れるほどコストが
増大し作業性も低下します。
車で20分の範囲内が良いかと思います。

次に行政区に問題です。
基本的に農業は自宅と園地の住所が
異なっても事業を営むことができますが、
新規就農の場合、できる限り園地と自宅は
同じ行政区が良いかと思います。
新規就農の場合、様々な行政支援を必要と
します。支援ごとに属地主義か属人主義か
異なりますが、園地やその周囲の状況を
把握しているのは、園地の所在地の行政
担当者です。手続きがスムーズに進む事は
もちろんですが、周囲の状況なども含めて
様々な助言や情報も提供してくれます。
また、支援メニューによっては、
住民票が当該園地と同じ行政区にないと
支援が受けられないこともしばしばです。

これは個人の感想ですが、新規就農者の
場合、農業を営む上で、地元の方から
多くの支援を頂きます。
そして園地(農地)を中心に新たに
コミュニティーを形成していくことに
なるのですが、心情として、他所から
通うより、同じ行政区の人間の方が
親近感がわきますよね。

もちろん生活面(利便性や家族構成など)
で優先する事項もそれぞれに事情が
ありますので、一概に決めつけは
できません。しかし、移住する前に
住居の事をもっと考えてれば、、、。
と思うことがしばしばあります。

次回はそんな園主が引越を決意し、
住居と巡り会うまでの苦労😢と
喜びのお話をできればと考えています。





大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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大地と甘夏

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