本日、当園の露地デコポンの花の満開を宣言をします。
今年は桜の花と同様に、咲きはじめから
満開、そして落花までの期間が長くなりそうです。
果樹の生産においては、開花している期間が長いことは、あまり好まれません。
ひとつは病害虫のリスク。
もうひとつは植物ホルモンの観点からです。
少し専門的な話ですが、開花期間が長い状態は、「オーキシン」が活性状態であり、
「アブシン酸」の活性が低い状況です。
「アブシン酸」は活性化すると、落花を促進し、結実を促すホルモンです。
開花期間の長い年は、生理落果(植物の生理的な理由で落果してしまう現象)が
多くなる可能性があります。
人の手でできる対策はありませんが、
気温が上がってくれると「アブシン酸」が
活性化され、結実が促されるのですが、、、。