農協(JA)には営農指導部門が設けられ、
農家の経営・技術指導に加えて、市場動向に
ついての情報提供、新しい品種や技術の
推進(普及活動)を行ってくれています。
営農指導部門の中でも農家にとっての
窓口となってくれるのが「営農指導員」
です。一般の企業で表現すると「営業職」
に近いところはありますが、何かを販売
して利益を上げるわけではありません。
どちらかと言えば、間接部門的な要素の
方が強いのかもしれません。
※間接部門とは、企業において売上と
直接かかわる「直接部門」を支援する
部門のこと。

👆JAあしきたの指導員さん。
一人で50軒以上の農家を担当する
指導員さんたちですが、熱心に巡回をして、
指導してくれています。
今回は、施設デコポンの生育状況の確認と
これからの作業(枝吊り、摘果)について
相談をしました。
今日(令和7年6月6日)、園主としては
摘果作業を始めたいと考え、生育状況を
踏まえた摘果のポイントを聞きたかったの
ですが、指導員さんからは意外な助言が。
「2次生理落果も終わり、摘果を始めて
良い時期ですが、現時点で摘果する果実を
選別するのは、ベテラン農家でないと
難しいです。来週は雨の日が続く予報なので、
まずは枝吊りをして、果実を見やすい状況を
整えましょう。6月下旬頃から摘果を
始めれば、その時期には残す果実と摘果する
果実の見極めがしやすくなります。」
なるほど、周りの農家さんは当り前に
行っている作業ですが、園主にとっては
確かに判断が難しく、時間を要しそうです。
作業の方法としては摘果⇒枝吊り、摘果と
枝吊りの同時進行など農家によって様々です。
指導員さんは、マニュアル通りに作業を
説明するだけでなく、農家さんの経営規模や
作業の進捗状況、経験値なども踏まえて
助言してくれています。
結びとして、農協(JA)をめぐる非難や
改善を求める声は多くありますが、
このように、日々の業務に助けれれる事が
多くあることも知ってもらいたいですね。