JAの共販(共同販売)に出荷するには、
多くの場合、生産物ごとに組織される
「部会」に入会する必要があります。
「部会」は生産者を中心とした組織で、
生産物の品質向上や均一化、安定供給を
目的に組織されています。
当園も共販利用をするため、果樹部会に
入会しています。
JAあしきた果樹部会は、概ね45歳以下の
部会員が所属する「果樹部会青年部」が
組織されています。
園主もこの活動に参加しています。
今回は、「果樹部会青年部」で開催された
視察研修会いついて紹介したいと思います。
視察先はいわゆる「先進農家」と呼ばれる
青年部員の露地と施設のデコポン園地を
視察させて頂きました。

園地では先ず、JAの指導員から、今年度の
概況について説明を受けます。
芦北地方でも地域によって異なりますが、
「デコポン」については発芽「3月23日」、
満開「5月7日」着果量「やや多い」。
「甘夏」については、発芽「3月25日」、
満開「5月4日」、着果量「やや多い」。
という状況のようです。
概ね例年通りの生育状況とのことですが、
花数が多いのが今年の悩みどころです。

次に↑視察先の青年部員の方から、
生育状況や園地のついての説明を受けます。
園主が受けた衝撃は説明を受けた後でした。
あっという間に質問、議論の嵐。
花数が多いことに関して、「花肥は
どうしたか?」「生理落果については
どのように予測しているか?」
「ホルモン剤を利用して着果負担を
減らすのか?」「この状況をどこで
調整するのか(着果量)?」などなど。
その質問に、視察先の青年部員の方は、
「昨年の生育状況」、「現状の樹の様子」、
「経験から予測される今後の状況」を
踏まえて丁寧に回答されるのです。

なるほど…。
「(デコポン・甘夏)樹を見る。」とは、
こういうレベルで語られることなのか。
改めて農業の奥深さを実感した園主でした。