👆津奈木町猟友会会長でみかん農家
でもある本山真吾会長。
今日は会長のご厚意で、若手狩猟家に
くくり罠を自作するための講習会を
開催して下さったので、園主も参加
させて頂きました。
農業と一緒に狩猟デビューをした園主
です。狩猟(鳥獣害駆除)は猟銃を
使用しての狩猟と箱罠やくくり罠を
使用する罠猟とに大きく分けられます。
園主のように、自身の果樹園や圃場を
守るために狩猟を行っている人の多く
は、罠猟を行うことが主で、獲物が
かかった際に猟銃を用いて止めます。
止める=(止めを刺すこと)
一般的に罠猟というと、箱わなを
イメージされることが多いですが、
箱わなは高価な上に重く、設置個所も
限られるため、イノシイやシカ対策で
あれば、くくり罠を使用します。
ちなみに昨年の狩猟期間では、
くくり罠で6匹のイノシイと2匹の
アナグマを捕らえました。
さて、本題のくくり罠作成ですが、
完成品を購入することも当然可能
ですが、獲物が掛かった際など、
その衝撃で破損するが多くあります。
そこで、くくり罠を自作することは、
修理も含めてコストを大きく抑える
ことができます。

①道具&材料
・ワイヤーカッター
・カシメ機
・マスキングテープ
・ワイヤー 4㎜
・バネ(スプリング)
・よりもどし(写真左上)
・くくり金具(写真上中央)
・スリーブダブルハーフ(右上)
・ワイヤー止め(左下)
・スリーブシングル(下中央)
・スリーブダブル(右下)
・塩ビパイプ
・塩ビパイプキャップ(丸型)
・塩ビパイプキャップ(平型)

作成手順
先ず作成するくくり罠の踏み板の
径を確認します。(園主は12㎝を使用)
(12㎝×3倍)+110㎝(バネ)+20㎝
=166㎝(必要なワイヤーの長さ)
①ワイヤーを必要な長さ分カットします。
ほつれ防止のためワイヤーを切る際は
マスキングテープで巻いてから切る。
②👆の写真のようにお尻側から
作成していきます。
・よりもどし金具の穴にワイヤーを
通す。
・スリーブダブルを通し、カシメ機で
かしめる。
・ワイヤー止めを通す。

・塩ビキャップ(平型)を通す。
・塩ビ管(21cm)を通す。
・スプリングを通す
・塩ビキャップ(丸型)を通す。
③頭(踏み板)側を作成します。

・くくり金具を通す。
・スリーブシングルを通す。
・スリーブダブルハーフを通して
👆のように輪っかをつくって
カシメ機でかしめる。
これで完成です!!
材料費が多少かかりますが、
Amazonを始め、専門業者の
オンラインショップでも調達できる
ので、気軽にチャレンジできそう
です。