施設デコポンの摘果作業が一段落して、
次は露地栽培の甘夏、デコポンの1回目の
摘果作業です。
早速摘果作業を、、、。と言いたいところ
ですが、梅雨の間に伸びた雑草の草刈りを
先に行わなければなりません。
早朝から草刈に励み、日が完全に上った頃、
1本の苗木が目に留まります。

あれ?葉色がおかしい。春芽や梅雨芽は
とっくに緑化して👆写真の下側の葉の
ように濃い緑色をしているはずなのに
なにやら白っぽい。もしや!?と思い。
葉を一枚とって裏側を確認します。

いました。「ミカンハダニ」。肉眼でも
見える0.5mm程度の真っ赤なダニです。
指先で潰すと真っ赤な血のような色が
付きます。
周りを見渡すと、同じ段の甘夏の成木にも
「ミカンハダニ」の被害が見られます。
「やられた!!」直ぐに他のエリアの
甘夏に被害がないか確認します。
さいわい、この一帯だけの被害のようです。
「なぜここだけ?」ここ1カ月程度の記憶を
遡ります。「あれだ!?」前回の防除
(農薬散布)の際に、1回目の薬液に
ダニ剤を入れ忘れたことを思い出します。
「これかぁ。」前回は雨が降り続く、
梅雨の中休みだったので、ダニも雨で
流れるし、大丈夫だろうと判断しました。
ところが結果はこの通りです。
夕方、気温が下がり始めたところで、
ダニ剤の散布を行いました。
これだけはっきりと被害が現れると、
改めて「防除」の有効性と自然の
恐ろしさを実感させられました。
梅雨明け以降、「ミカンハダニ」の発生
情報を近隣の農家さんからも聞いて
いました。梅雨の期間に降る雨の量が
少なく、気温も一気に上がったので、
ミカンハダニも一斉に増えたのでしょう。
今年は「ダニ」との闘いがポイントに
なりそうです。