2025年9月29日(月)
今日は一日中草刈りと除草剤散布で、
雑草と向き合う一日でした。
このような単調作業の時は、
ついつい様々の事柄が脳裏に
浮かびます。

その中でひとつ、新規就農者の
離農率について考えが巡りました。
園主が就農する際に、新規就農者の
離職率について「35%」という話を
聞いていました。正確には聞いたのか、
ネットで見たのかは定かでありませんが。

そこで改めて調べてみる事にしました。
調べると言っても、正確に新規就農者の
離農率の統計があるわけでないため、
「AI」に尋ねてみました。

新規就農者の離農率について
「AIの回答」
新規就農者の離農率は、就農の形態や
支援制度の利用状況によって
異なります。特に研修生や雇用就農者の
離農率が高くなる傾向があります。 

形態別の離農率(総務省、2019年調査)

資金交付を受けた者:
「農業次世代人材投資資金」を
利用した者では、「離農率は2.5%」
比較的低い。 

雇用就農者(研修生):
2014年度に「農の雇用事業」で
研修を受けた者のうち、
「4年以内に35.4%」が離農している。

自力で独立した新規参入者:
2012〜2016年度に就農した者を
対象とした調査では、
「離農率は5.0%」

ここからはAIが抽出した割合が
正しいと仮定しての園主の個人的な
考えです。

①の「資金交付を受けた者」は
現在の支援制度では150万/年を3年間
交付されますので、経営的・生活的に
大変ありがたい制度です。
資金交付を受けるのは、経営計画を
作成し、市町村に「認定新規就農者」
の認定を受ける必要があります。
つまり、統計的には市町村に
認定を受けられるだけの計画を基に
就農ができれば、離農する確率は
下げられという事でしょうか。

では園主が聞いていた?一般的な?
離農率「35%」はなんなのか?
これは「農の雇用事業」が
実施されていた期間の統計のようです。
「農の雇用事業」は令和3年度に
廃止されています。
高止まりする研修生の離農率が
問題だったようです。
原因は雇用主と研修生で、労働条件や
業務内容の不一致。
何より研修後の独立就農への支援が
不十分で、独立まで至らないことが
問題だったようです。

あくまでも園主の個人的な意見です。
就農して農家の先輩方の話を聞くと、
やはり親元就農では経営は軌道に
乗せやすいようです。
やはり経営資源に加え、地元の
人脈などで地域にも馴染みやすい。
一方で、新規参入での就農は
その点で負担も大きいですよね。
そうなると新規参入の就農者が
よりリスクを抑えて就農するには
親元就農に近い「第三者継承」の
道が良いのではないでしょうか。
「第三者継承」での就農について、
課題も多いでしょが、是非、
関係機関は力を入れてもらいたい
ものです。


大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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大地と甘夏

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