柑橘の貯蔵管理と貯蔵庫①

当園で生産している甘夏、デコポン(不知火)は
温州みかんの時期と入替るように市場に出る
中晩柑と呼ばれる柑橘です。
中晩柑類は主に年明け頃から5月頃まで市場に
出回ります。

個人の感想ですが、4月以降に気温が上り、
温かくなってから食べる甘夏やデコポンが
特に美味しく感じられて好きですね( ´艸`)

皆さんに想像して頂きたいのですが、甘夏や
デコポンは5月のGW過ぎでも店頭に並びますが、
4月や5月まで甘夏やデコポンが樹の上で実っている
風景を見たことがあるでしょうか?

おそらく、そのようか光景は稀かと思います。
当園でもそうですが、12月下旬から1月中に
収穫作業を終えてしまします。

理由はいくつかあります。
①樹上に遅くまで成らせていると翌年の生産に影響が出る。
②ヒヨドリの被害に遭い、果実が食べつくされる。
③JAなどの共販に対応できない。

そこで、収穫を終えた当園の甘夏やデコポンは
一定期間の予措を経た後に貯蔵します。
※貯蔵に際しては、ポリ袋やPプラス(鮮度保持袋)で
個包して貯蔵されます。

【予措とは】
果実の追熟(果皮の向上や減酸促進など果実の成熟を
促す)と乾燥(果実重量の3~5%の水分を飛ばす)を
目的として貯蔵に適した状態に調整する作業です。

貯蔵中は温度や湿度に注意を払うものの、
各農家の倉庫条件や外気温の影響、
その年の果実の状況など多くの変動要因が存在します。
そのため、1月に収穫したものを、5月まで保つことは
非常に難しい技術なのです。

年によって異なりますが、当地域でも全体の生産量の
7~8%が腐敗してしまい。廃棄されているようです。
腐敗をどれだけ少なくするかが、経営的に必要となります。
→私たちは腐敗率(腐敗量÷生産量×100)を下げるといいます。

次回は、この貯蔵に関する課題解決について、
園主が学んだことをご紹介しますね。

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) の生産規模で経営。 加えて、黄金柑(20a) 桃 (5a) 一寸ソラマメ (10a)を生産予定

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