【真夏の3日間】農薬散布と「塩」の力、そして農薬よりハードな(?)休日

2026年7月20日(月)
真夏の戦いとも言える、夏の農薬散布(3日間)が無事に終了しました!

今回は17日(金)からのスタート。
実は昨日(19日・日曜日)に思いがけず休暇をとったため、
本日最終日を迎えました。

衝撃の「日程間違い」から始まった日曜日

本当は今日(月曜日)を家族サービス(お出かけ)の日にしようと、
自分なりに段取りを組んでいたんです。
19日(日)の朝、「さあ、今日で農薬散布を終えるぞ。」と
準備をしていると、妻から衝撃の一言が。

妻「今日、焼肉きんぐ予約してるから!」
園主「はっ?……明日(月曜日)じゃないの!?」
妻「日曜日って言ってたじゃない!! 店の予約完了のLINEも送ったでしょ!」

……はい。このパターンは黙って従うのが鉄則です(笑)。

そんなわけで急遽(?)、日曜日は家族でお出かけデーに変更となりました!

コースは、御船町の恐竜博物館https://mifunemuseum.jp/)からの、
宇城市の「わくわくあそべパーク」https://www.asobepark8139.com/)!
そして妻がバッチリ予約してくれていた焼肉きんぐで舌鼓を打ち、買い物へ。

いやあ……ある意味、真夏の農薬散布よりハードな一日でした(笑)。

帰りの車内は、一日中動き回った疲労と満腹感で、
息子も妻もぐっすり夢の中。 静かな車内でひたすらハンドルを握るお父さん……
ありきたりな平和な風景です。

帰宅後は、息子と一緒に植えた「かぼちゃ」を一部収穫しました!
これから涼しい場所で3週間ほど追熟させて、
夏の恵みをみんなで美味しく頂こうと思います。

甘夏の大敵「かいよう病」との闘い

さて、ここからが本題の「農薬散布」のお話です!

当園の甘夏にとって最大の大敵、それが「かいよう病」です。
かいよう病が多発してしまうと、果実の見た目(階級)に大きく影響します。

程度にもよりますが、通常店頭に並ぶ「青果」から、
ジュース等になる「加工用」へと格付けが落ちてしまうんです。
当然、販売価格もガクッと下がってしまいます。

実は就農1年目、このかいよう病を多発させてしまい、
全体の3割以上が「加工用」に落ちるという苦い経験をしました。

だからこそ、かいよう病の防除は当園にとって最重要課題!

防除の大原則は、冬季の「剪定」と、その後の「ICボルドー」の散布です。
師匠からも「ここを適期にしっかりこなせば、うちの立地条件なら概ね予防できる」と
教えていただき、実践した昨年は劇的に病気を減らすことに成功しました。

コスパ最強資材!?「塩」を使った病気予防

そして、昨年から併せて取り入れているのが「塩」の散布です。
この方法を知ったきっかけは、「道法スタイル農法」を提唱されている
道法正徳先生の講義でした。

私は無農薬・無化学肥料のいわゆる自然農法を行っているわけではありませんが、
「塩でかいよう病を予防する」というアプローチには興味津々!

実際に塩で病気を予防しているレモン農家さんや、
海水を利用しているデコポンの先輩農家さんにお話を聞き、
自分の園でも導入を決意しました。

(※念のため農業普及所の先生にも相談しましたが、「塩害の懸念があることと、技術として未確立」との返答をいただき、かなり悩みました……! 懸念事項もありますので、試される方は自己責任でお願いしますね。)

結論から言うと、実際に取り入れてみた結果——大満足しています!

心配された樹々への影響はもちろん、動噴などの機材にも今のところ全く問題はありません。

【我が家の塩散布ルール】

  • 濃度:農薬散布時に500倍で混合
  • 分量:500Lタンクに対して塩1kg(まさにコスパ最強資材です!)
  • タイミング:夏芽が吹くこの時期と、秋芽が吹く時期の年2回

7月の高温期はかいよう病のリスクが特に高まると言われています。

「今年も無事に乗り切ってくれよ……!」と切に願いを込めながら、
汗だくで駆け抜けた3日間でした。
美味しいそして美しい甘夏をお届けできるよう、
これからも色々な知恵と技術を取り入れながら大切に育てていきます!



大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) 、黄金柑(5a)、 一寸ソラマメ(5a)、お米(30a)の 生産規模で経営。 「ブルーベリー」「にんにく」の生産挑戦のため準備中。