2026年7月11日(土)
連日の30℃超えに加え、今日はなんと35℃に迫る勢いの猛暑ですね。
こう暑くなってくると、農家の私はすっかり「サマータイム」にシフトします。
私のサマータイムのスケジュールはこんな感じです。
この時期、体力を守りながら良い作業をするためには、このメリハリが欠かせません。
今週の主な仕事は、デコポンハウスの屋根ビニールを巻き上げて、
ハウスを開放することでした。
「夏なのに、なんでハウスを開けるの?」と思う方もいるかもしれません。
私も実はそう思っています(笑)。
実は、これにはデコポンをきれいに美味しく育てるための
重要な3つの理由があるんです。
夏場にハウスを閉め切ったままだと、内部は40℃以上の地獄のような暑さに…。そうなるとデコポンの木は生命の危機を感じ、自分を守ろうとして「夏秋梢」という新しい枝葉を大量に伸ばしてしまいます。 ここに栄養が取られると、肝心の実が大きくならず、落果(実が落ちること)の原因に。風を通して温度を下げ、木を落ち着かせる必要があります。
デコポンは、実は夏の夜の暑さにそこまで強くありません。
夜間の温度が高いままだと、木が呼吸でエネルギーを消費しすぎて体力が落ち、
自ら実を落としてしまう(生理落果)のです。
夜の温度を外気と同じくらいまで下げるために、屋根の開放は必須です。
今の時期は、実がぐんぐん育つ「果実肥大期」。
あえてビニールを巻き上げて雨を当てたり、
外の湿気を取り込んだりすることで、実が大きく育つのを手助けします。
雨の恵みは潅水より強力に作用します。
「ビニールを巻くだけでしょ?」と思われがちですが、
これがなかなかの重労働。
ビニールを固定している「ビニペット」を外し、
強風対策の「ビニールバンド」を緩め、破れた箇所があればその都度補修して……。
さらに、ハウスの屋根を何度も上り下りしなければなりません。
人数がいれば1日で終わる作業ですが、そこは様々な事情もあり(笑)、
毎朝1棟ずつ、コツコツと進めていきました。
そして一番の敵は「時間(太陽)」です。
朝9時にもなれば太陽が完全に昇り、容赦ない直射日光が降り注ぎます。
ハウスの上はまるで熱々の鉄板状態! 容赦なく体力が削られていく、
まさに時間との闘いでした。
そんな過酷なハウスビニールの開放作業も、
なんとか無事に終了!
本日は、これからの雨風や、害虫・ダニの発生に備えて、
しっかり薬剤散布を行いました。 おかげさまで、
今年のデコポンたちの生育はいたって順調です。
ここからさらに、大きく、そして甘~いデコポンに仕上げていくための
次なるポイントは「摘果」と「水管理」。
最高に美味しいデコポンをお届けするため、
園主の挑戦はまだまだ続きます!