最高気温35℃直前!農家のサマータイム開始と、デコポンのハウスを開放する「3つの理由」

2026年7月11日(土)

連日の30℃超えに加え、今日はなんと35℃に迫る勢いの猛暑ですね。

こう暑くなってくると、農家の私はすっかり「サマータイム」にシフトします。

私のサマータイムのスケジュールはこんな感じです。

  • 5:00~11:00:早朝の涼しい(といっても暑いですが…)うちに勝負!
  • 11:00~15:00:お昼はエアコンの効いた部屋でしっかり休憩。
  • 15:00~夕方:気力があれば、再び畑へ!

この時期、体力を守りながら良い作業をするためには、このメリハリが欠かせません。

📌 今週のミッション:デコポンハウスのビニール(屋根)巻き上げ

今週の主な仕事は、デコポンハウスの屋根ビニールを巻き上げて、
ハウスを開放することでした。
「夏なのに、なんでハウスを開けるの?」と思う方もいるかもしれません。
私も実はそう思っています(笑)。

実は、これにはデコポンをきれいに美味しく育てるための
重要な3つの理由があるんです。

① 「夏秋梢(かしゅうしょう)」の異常発生を防ぐため

夏場にハウスを閉め切ったままだと、内部は40℃以上の地獄のような暑さに…。そうなるとデコポンの木は生命の危機を感じ、自分を守ろうとして「夏秋梢」という新しい枝葉を大量に伸ばしてしまいます。 ここに栄養が取られると、肝心の実が大きくならず、落果(実が落ちること)の原因に。風を通して温度を下げ、木を落ち着かせる必要があります。

② 「生理落果」を防ぐため

デコポンは、実は夏の夜の暑さにそこまで強くありません。
夜間の温度が高いままだと、木が呼吸でエネルギーを消費しすぎて体力が落ち、
自ら実を落としてしまう(生理落果)のです。
夜の温度を外気と同じくらいまで下げるために、屋根の開放は必須です。

③ 恵みの雨を適度にあてて実を大きくするため

今の時期は、実がぐんぐん育つ「果実肥大期」。
あえてビニールを巻き上げて雨を当てたり、
外の湿気を取り込んだりすることで、実が大きく育つのを手助けします。
雨の恵みは潅水より強力に作用します。

💦 見た目以上にハード!時間との闘い

「ビニールを巻くだけでしょ?」と思われがちですが、
これがなかなかの重労働。

ビニールを固定している「ビニペット」を外し、
強風対策の「ビニールバンド」を緩め、破れた箇所があればその都度補修して……。
さらに、ハウスの屋根を何度も上り下りしなければなりません。
人数がいれば1日で終わる作業ですが、そこは様々な事情もあり(笑)、
毎朝1棟ずつ、コツコツと進めていきました。

そして一番の敵は「時間(太陽)」です。

朝9時にもなれば太陽が完全に昇り、容赦ない直射日光が降り注ぎます。
ハウスの上はまるで熱々の鉄板状態! 容赦なく体力が削られていく、
まさに時間との闘いでした。

🚀 園主の挑戦はまだまだ続く!

そんな過酷なハウスビニールの開放作業も、
なんとか無事に終了!

本日は、これからの雨風や、害虫・ダニの発生に備えて、
しっかり薬剤散布を行いました。 おかげさまで、
今年のデコポンたちの生育はいたって順調です。

ここからさらに、大きく、そして甘~いデコポンに仕上げていくための
次なるポイントは「摘果」と「水管理」。

最高に美味しいデコポンをお届けするため、
園主の挑戦はまだまだ続きます!

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) 、黄金柑(5a)、 一寸ソラマメ(5a)、お米(30a)の 生産規模で経営。 「ブルーベリー」「にんにく」の生産挑戦のため準備中。