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日照りのあとの大雨で大忙し!デコモンの「裂果」と向き合う甘夏・デコポン農家の日常

2026年9月5日(土)

昨日は当園の雨量計で72mmという、まとまった恵みの雨が降りました!

7月から8月にかけては記録的な日照りが続き、畑の土もすっかり赤茶けてカサカサに乾いていましたが、
たっぷりと水を含んでしっとりとした土壌に復活。
早朝から樹々もどこか気持ち良さそうな姿を見せてくれています。

さて、雨の後に最も気になるのが、ちょうど今「果実の肥大期(実がぐんぐん大きくなる時期)」を
迎えている甘夏デコポンの様子です。
雨を吸った果実は、目に見えて大きくなります。

今日は曇り空で、久々に猛暑日からも解放されました。
ただ、これから天候が回復して地温が上がると、樹の根が一気に水分を引き上げるため、
果実の肥大はさらに加速します。

一見すると「恵みの雨で大成功!」に見えるのですが……
実は、そう単純ではないのが農業の難しいところです。

恵みの雨が「裂果(れっか)の嵐」に?

長引く水分不足や高温のあとにドカンと大雨が降ると、
果実が一気に水を吸い上げて急拡大します。
すると、特に果皮(皮)が柔らかく繊細なデコポンは、膨らむスピードに皮の成長が追いつかず、
パカンと皮が割れてしまう「裂果(れっか)」を起こしてしまうのです。

(※甘夏に比べてデコポンは皮が薄くデリケートなため、こうした水分ギャップにとても弱い特徴があります。)

ある程度は予想していましたが、雨上がりの本日、
当園でも残念ながらデコポンの「裂果の嵐」となってしまいました……。

プロの判断が試される「摘果」の難しさ

実は今年、夏の猛暑と日照りで果実が自然に落ちてしまう「生理落果」が激しく、
全体的に実の育ちも弱めでした。そのため、今年はあらかじめ間引く作業(=摘果)を
あえて控えめにしていたのです。

本来、摘果には大切な役割があります。

  • 果実の高品質化:実の数を絞ることで、1つ1実に栄養を集中させる。
  • 隔年結果の防止:なりすぎを防ぎ、翌年木が疲れて実がならなくなるのを防ぐ。

しかし近年の異常気象(激しい日照りによる「ヤケ果」や、大雨による「裂果」)の被害が読めないため、「どれくらい実を残すべきか」の加減が非常に難しくなっています。
どの実が割れるかは外見からは予測できないため、
残す全体の「数」でリスクを調整するしかないのです。

今日は樹々の様子を観察しながら、割れてしまった果実を摘み取って回りました。
どうか今後は急激な変化がなく、適度な降雨のもとで順調に育ってくれることを願うばかりです。

🎯【恒例】農家ハンターレポート

最後に、恒例のイノシシ捕獲報告です!

今シーズンの累計捕獲数は、ついに【30頭】を達成いたしました!
なんと今月に入ってから5日連続の捕獲となっています!

美味しい果実を無事に皆さまへ届けるため、鳥獣害対策も手を抜かず頑張ります。
応援よろしくお願いいたします!

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) 、黄金柑(5a)、 一寸ソラマメ(5a)、お米(30a)の 生産規模で経営。 「ブルーベリー」「にんにく」の生産挑戦のため準備中。