2026年8月22日(日)
8月も残すところ10日を切りました。 子どもが夏休みのカウントダウンを始める中、
ふとこの夏を振り返ってみると……頭に浮かぶのは「極度の雨不足(水不足)」。
連日、潅水(かんすい)・潅水・潅水の日々。
現状も雨が降る気配はなく、厳しい水管理が続いています。
今日も朝から「まずは水を撒かねば!」と、
早朝からみかん山に向けて出発です。
そして、もはや日課のルーティンとなっている道中の罠の見回りへ向かいました。
今朝は特に変化もないかな……と思いながら、
当園付近にある最後の設置ポイントへ差し掛かった時のことです。
罠を仕掛けさせていただいている土地の地主さんが、
周辺の草刈りをしながら声をかけてくれました。
「掛かってるぞー!」
「ありがとうございます!すぐ止め刺しして処理しますね!」
元気に返事をし、いつもの相棒である「ヤリ」と道具を準備して現場へ急行しました。
そこに鎮座していたのは、過去最大級の巨大な雄イノシシでした。
「まあ、なんとかなるだろう」
そう高を括り、ヤリを構えて間合いを詰めようとした瞬間——。
イノシシはくくり罠のワイヤー(約1.2m)を目一杯使い、
地響きを立てて私に向かって突進を繰り返してきたのです!
その地を這うような迫力と凄まじい威圧感に足がすくみ、
ピタリと動きが止まってしまいました。
何度かアプローチを試みるも、結果は同じ。
さらにふとワイヤーに目を落とすと、猛烈に暴れ回る衝撃で
ワイヤーが徐々にほつれ始めています。
「このままだと、切れて襲われる……!」
脳裏をよぎる最悪のシナリオ。危険を感じた私は、
一旦イノシシの視界から外れる場所まで撤退を決意しました。
安全な場所で息を整えながら思案します。 ……こうなったら、仕方がない。
「銃」を使おう。
実は先週、最寄りの警察署から「銃砲所持許可証」を交付されたばかりでした。
そこに至るまでの道のりは、決して短いものではありません。
【猟銃(空気銃)取得までのざっくりステップ】
- 初心者講習会(法令・実技)&考査: 警察署で講習を受け、合格する。
- 教習資格認定・医師の診断書等: 精神疾患の有無や適性を証明。
- ガンロッカー等の設置&現地調査: 保管状況や近隣調査をパスする。
- 譲渡承諾書の取得: 銃砲店等から「この銃をこの人に譲ります」という証明書を発行してもらう。
- 銃砲所持許可の申請: 警察に申請し、厳正な審査を経て「所持許可証」が交付!
- 銃の引き渡し&確認検査: 銃砲店で銃を受け取り、警察署で申請通りの銃か確認検査を受けて完了!
今週、銃砲店で空気銃を受け取り、店主さんから操作レクチャーを受け、
先日警察署での確認検査を無事に終えたばかり。
そう、今日が正真正銘の「猟銃デビュー(実戦)」なのです!
自宅へ銃を取りに戻る道中、急激な緊張感が襲ってきました。
頭の中で何度も射撃シミュレーションを重ねますが、
やはり初めての実戦。不安が拭えません。
「そうだ!」と思いつき、狩猟の師匠である「幸吉さん」に電話をかけてみました。
早朝にもかかわらず運良く繋がり、立ち合いをお願いすると「いいよ!」と
快く現場へ駆けつけてくれました。頼もしすぎる……!
現場で合流し、銃を準備する私。
ガチガチに緊張しているのが伝わったのか、
師匠が優しく声をかけてくれます。
「落ち着いて、しっかり狙いを定めるんだ」
【1発目】 パンッ!腹部に命中したものの致命傷には至らず、
イノシシは敵意を剥き出しにして狂ったように暴れます。
スコープの事前調整が十分でなかったこともあり、
2発目、3発目、4発目と焦りから決定打を与えられません。
そして迎えた、装弾できる最後の5発目。
深呼吸をし、スコープ越しに集中します。
「パンッ——」
乾いた音とともに、あれほど敵意を剥き出しにしていたイノシシが、
パタンと横たわりました。 狙い通り、眼球から脳を完璧に射抜いたのです。
師匠に安全を確認してもらい、近寄って放血作業を行い、
止め刺しが完了しました。
「この状態なら肉も綺麗に取れるぞ!」と師匠が提案してくれましたが、
緊迫感からの脱力感と疲れが一気に押し寄せ、
これからの潅水作業を考えると体力的な余裕もありませんでした。
今回は心を鬼にして、いつものように適切に処理をしました。
仕留めた巨体を前に、空気銃で安全・確実に止め刺しを行うための
パターンや狙うべきポイントを師匠から伝授してもらい、
私の猟銃デビュー戦は無事に幕を閉じました。
これで今期の累計捕獲数は16頭目! 今年度の目標は「25頭」。
目標達成まで、あと9頭!
みかん山の平和と美味しい作物を守るため、危険と隣り合わせの現場ですが
、安全第一でこれからも罠と銃の二刀流で頑張ります!