【農家ハンター】令和8年度の捕獲日記(目標25頭)【現在 16頭目:イノシシ】運命の「銃デビュー」!巨大イノシシとの攻防戦

【農家ハンター】令和8年度の捕獲日記(目標25頭)【現在 16頭目:イノシシ】運命の「銃デビュー」!巨大イノシシとの攻防戦

2026年8月22日(日)

8月も残すところ10日を切りました。 子どもが夏休みのカウントダウンを始める中、
ふとこの夏を振り返ってみると……頭に浮かぶのは「極度の雨不足(水不足)」。

連日、潅水(かんすい)・潅水・潅水の日々。
現状も雨が降る気配はなく、厳しい水管理が続いています。

今日も朝から「まずは水を撒かねば!」と、
早朝からみかん山に向けて出発です。
そして、もはや日課のルーティンとなっている道中の罠の見回りへ向かいました。

「掛かってるぞー!」早朝の報せ

今朝は特に変化もないかな……と思いながら、
当園付近にある最後の設置ポイントへ差し掛かった時のことです。

罠を仕掛けさせていただいている土地の地主さんが、
周辺の草刈りをしながら声をかけてくれました。

「掛かってるぞー!」

「ありがとうございます!すぐ止め刺しして処理しますね!」
元気に返事をし、いつもの相棒である「ヤリ」と道具を準備して現場へ急行しました。

そこに鎮座していたのは、過去最大級の巨大な雄イノシシでした。

1.2メートルの決闘、そして撤退

「まあ、なんとかなるだろう」

そう高を括り、ヤリを構えて間合いを詰めようとした瞬間——。

イノシシはくくり罠のワイヤー(約1.2m)を目一杯使い、
地響きを立てて私に向かって突進を繰り返してきたのです!
その地を這うような迫力と凄まじい威圧感に足がすくみ、
ピタリと動きが止まってしまいました。

何度かアプローチを試みるも、結果は同じ。
さらにふとワイヤーに目を落とすと、猛烈に暴れ回る衝撃で
ワイヤーが徐々にほつれ始めています。

「このままだと、切れて襲われる……!」

脳裏をよぎる最悪のシナリオ。危険を感じた私は、
一旦イノシシの視界から外れる場所まで撤退を決意しました。

安全な場所で息を整えながら思案します。 ……こうなったら、仕方がない。

「銃」を使おう。

豆知識:空気銃(猟銃)を手に入れるまでの道

実は先週、最寄りの警察署から「銃砲所持許可証」を交付されたばかりでした。
そこに至るまでの道のりは、決して短いものではありません。

【猟銃(空気銃)取得までのざっくりステップ】

  1. 初心者講習会(法令・実技)&考査: 警察署で講習を受け、合格する。
  2. 教習資格認定・医師の診断書等: 精神疾患の有無や適性を証明。
  3. ガンロッカー等の設置&現地調査: 保管状況や近隣調査をパスする。
  4. 譲渡承諾書の取得: 銃砲店等から「この銃をこの人に譲ります」という証明書を発行してもらう。
  5. 銃砲所持許可の申請: 警察に申請し、厳正な審査を経て「所持許可証」が交付!
  6. 銃の引き渡し&確認検査: 銃砲店で銃を受け取り、警察署で申請通りの銃か確認検査を受けて完了!

今週、銃砲店で空気銃を受け取り、店主さんから操作レクチャーを受け、
先日警察署での確認検査を無事に終えたばかり。
そう、今日が正真正銘の「猟銃デビュー(実戦)」なのです!

初陣の緊張と、師匠の一言

自宅へ銃を取りに戻る道中、急激な緊張感が襲ってきました。
頭の中で何度も射撃シミュレーションを重ねますが、
やはり初めての実戦。不安が拭えません。

「そうだ!」と思いつき、狩猟の師匠である「幸吉さん」に電話をかけてみました。
早朝にもかかわらず運良く繋がり、立ち合いをお願いすると「いいよ!」と
快く現場へ駆けつけてくれました。頼もしすぎる……!

現場で合流し、銃を準備する私。
ガチガチに緊張しているのが伝わったのか、
師匠が優しく声をかけてくれます。

「落ち着いて、しっかり狙いを定めるんだ」

運命の5発目

【1発目】 パンッ!腹部に命中したものの致命傷には至らず、
イノシシは敵意を剥き出しにして狂ったように暴れます。

スコープの事前調整が十分でなかったこともあり、
2発目、3発目、4発目と焦りから決定打を与えられません。

そして迎えた、装弾できる最後の5発目
深呼吸をし、スコープ越しに集中します。

「パンッ——」

乾いた音とともに、あれほど敵意を剥き出しにしていたイノシシが、
パタンと横たわりました。 狙い通り、眼球から脳を完璧に射抜いたのです。

師匠に安全を確認してもらい、近寄って放血作業を行い、
止め刺しが完了しました。

今期の目標に向けて

「この状態なら肉も綺麗に取れるぞ!」と師匠が提案してくれましたが、
緊迫感からの脱力感と疲れが一気に押し寄せ、
これからの潅水作業を考えると体力的な余裕もありませんでした。
今回は心を鬼にして、いつものように適切に処理をしました。

仕留めた巨体を前に、空気銃で安全・確実に止め刺しを行うための
パターンや狙うべきポイントを師匠から伝授してもらい、
私の猟銃デビュー戦は無事に幕を閉じました。

これで今期の累計捕獲数は16頭目! 今年度の目標は「25頭」。

目標達成まで、あと9頭!
みかん山の平和と美味しい作物を守るため、危険と隣り合わせの現場ですが
、安全第一でこれからも罠と銃の二刀流で頑張ります!