2026年10月7日(水)
連日、秋晴れのもとで稲刈り作業の真っ只中です!
果樹園の日常作業もこなしつつ、現在はコンバインのオペレーター(操縦者)としての
機会をいただき、ハンドルを握っています。
春の田植え機もそうでしたが、コンバインの「稲刈り道」もなかなかに険しく、奥深い世界です。
「田植え」と「稲刈り」。どちらも米作りを象徴する華やかな見せ場ですが、
実際に運転席に座ってみると、その難しさの質がまったく違うことに驚かされます。
今回は、オペレーター修行中の私の目線から、そのリアルな違いと、
秋に入って急展開を迎えた「農家ハンター(害獣捕獲)」の現場報告をお届けします!
目次
先生は津奈木町No.1!鬼と飴の「二刀流」指導
私の機械指導を担当してくれているのは、「田植え編」でもお馴染みのショウタ君です。

彼はここ津奈木町でダントツのコンバイン操作技術と、
圧倒的な作業実績(作業時間・刈り取り面積)を誇る若きエキスパート。
そんな彼の指導スタイルは……「鬼のようなスパルタ」と「超わかりやすい教え方」の「飴と鞭」二刀流!(笑) 鋭い指摘に冷や汗をかきつつも、ポイントを押さえた解説に「なるほど!」と深く納得しながら、日々しごかれています。
1. 田植え機:まっすぐな「キャンバスを描く」美の追求
田植え機の操作における最大の目標は、「とにかく苗を綺麗に、まっすぐ植えること」です。
田んぼという広大なキャンバスに、鮮やかな緑のラインを幾重にも描いていくような作業。ラインが少しでも歪むと見た目が悪くなるだけでなく、その後の除草作業や生育管理にも支障が出てしまいます。
遠くの目印をじっと見つめ、集中力を研ぎ澄ませて真っ直ぐ走らせる——。 いわば「正確な線引きと集中力」が求められるのが田植え機です。
2. コンバイン:刻々と変化する「立体パズル」との格闘
一方、秋のコンバイン操作は、真っ直ぐ走らせるだけでは全く通用しません。 稲刈りは、走行しながら「刈り取り」「脱穀」「選別」をすべて一瞬で行う高度な作業だからです。
コンバインならではの難しさは、主に次の3点に集約されます。
① 「地面」と「稲の傾き」を読む立体的な視野
春の田んぼは滑らかですが、秋の地面には泥の凹凸やぬかるみがあります。さらに風雨で稲が倒れてしまった「倒伏(とうふく)稲」がある場合、刈り取り部の高さを数センチ単位で調整しながら進まなければなりません。
- 低すぎると… 地面の泥を噛んで機械が詰まる!
- 高すぎると… 稲を刈り残してしまう!
足元の地面と目の前の稲の傾きを同時に注視する「立体的な視界」が求められます。
② 機内を通る「作物」のスピード感(詰まりとの戦い)
田植え機は苗を「置いていく」だけですが、コンバインは大量の稲を「呑み込んで内部で処理する」機械です。 稲の水分量や密度の変化に合わせてスピードを微調整しないと、内部で一瞬にして詰まってしまいます。一度詰まると機械を止め、手作業で泥や稲を取り除かなければならず、大幅なロスタイムに……。 機械が発する「音」や「振動」の変化を全身で感じ取りながらスピードをコントロールする、感覚の鋭さが試されます。
③ バックや旋回の取り回しの難しさ
コンバインは前方に大きな刈り取り部が突き出ており、「後輪で舵を取る」という特殊な構造をしています。 そのため、田んぼの四隅(角)を刈る際の取り回しや、ぬかるみでの旋回には独特のコツが必要です。車体の挙動を計算して動かさないと、田んぼの土を荒らしてしまい、最悪の場合は車体が埋まって動けなくなるリスクと隣り合わせです。
先輩オペレーターのように滑らかに動かせず悔しい日々ですが、一歩ずつ上達できるよう奮闘中です!

【農家ハンター報告】10月に入った途端、イノシシが消えた!?
さて、ここからは「農家ハンター」としての報告です。
実は、今月2日以降、くくり罠でのイノシシ捕獲数が「さっぱり」の状態になっています。
あんなに頻繁にかかっていたのに、なぜ急に捕れなくなったのか?
実はこれ、全国の有害鳥獣捕獲現場でも秋口によく見られる現象なのです。
10月に入ると、イノシシの生態や行動パターンには大きな変化が生じます。
1. 山の「ごちそう(ドングリなど)」が一斉に実る
7〜9月の夏場は山に餌が少なく、イノシシは餌を求めて人里近くの農地へ頻繁に降りてきていました。 しかし10月になると、山奥でドングリ(シイ、ナラ、クヌギなど)やアケビ、カキ、クリなどの天然の大好物が一斉に実ります。「リスクを冒して人間がいる場所まで降りていく必要がない」ため、彼らの行動圏が一気に山奥へとシフトするのです。

2. 誘引餌への「スルー」と学習能力
夏場は喉から手が出るほど欲しかった米ぬかなどの仕掛け餌も、山の天然グルメが豊富な秋には見向きもされなくなります。 さらに、夏場に仲間の捕獲劇を見たり気配を感じ取ったりした生き残りたちは、「このルートやニオイは危険だ」と学習し、賢く迂回している可能性もあります。
3. 発情期に向けた行動パターンの変化
冬の本格的な交尾期(11月〜1月頃)を控え、10月頃からオスの行動半径が広がり始めます。これまで使っていた決まった「ケモノミチ」を通らなくなり、気まぐれに広範囲を動き回るようになるため、従来の罠の配置ではかかりにくくなるのです。
自然のサイクルと、イノシシたちの賢さには毎回驚かされます。
おわりに
稲刈り作業も終わりが見えてきましたが、体力的にも精神的にも今が一番の踏ん張りどころ。
果樹園の秋の作業もしっかりこなしながら、農家として、オペレーターとして、
そしてハンターとして成長していきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。応援よろしくお願いします!
