2026年8月20日(木)
久しく雨が降りません。
8月に入ってからの雨量は、当園の雨量計調べでわずか8mm。
できる限りの潅水作業(水やり)を続けていますが、
文字通り「焼け石に水」状態の日々です。
そんな厳しい情勢の中、今日はさらに追い打ちをかける出来事が起こってしまいました……。
当園の施設デコポンに、「ハダニ」の被害が勃発してしまったのです。
すべては園主である私の責任。
反省を通り越して、ただただ落ち込むばかりです……。
しかし、二度と繰り返さないための「自戒」の意味を込め、
今回の経緯をここに記録しておきます。
なぜ、今年は防げなかったのか?
当園でのハダニ対策の基本は「ハーベストオイル」です。
施設デコポンでの使用は露地よりも慎重に行いますが、
私たちにとって非常に強力な武器となります。
このハーベストオイルを、6月末に予定通り散布しました。
「よし、これで7月〜8月の2ヶ月間は大丈夫だ」
そう高を括っていました。
もともとハダニは高温になると増殖スピードが落ち、
逆に天敵(益虫)の活動が活発になるため、
夏場は増えたくても増えにくいと言われています。
現に、甘夏や露地デコポンはまったく影響を受けておらず、
綺麗な外観を保っています。昨年も同じ対策で何事もなく乗り切れていたのです。
では、なぜ今年に限って……?
原因を分析してみると、2つの「イレギュラー」と「油断」が重なっていました。
1. 害虫「チュウゴクアミガサハゴロモ」の緊急防除
6月末に予期せぬ害虫が発生したため、急遽防除を行いました。
このとき、ダニ剤(ハーベストオイル)と混用して対策を講じたのですが……
推測するに、この殺虫剤がハダニの「天敵(益虫)」まで一緒に大きく減らしてしまったようです。
2. 防風網(防虫ネット)という「壁」
さらに追い打ちをかけたのが施設に設置しているネットでした。
露地であれば外からすぐに新しい天敵が飛来してくれるのですが、
ネットが裏目に出て天敵が入れず、ハダニだけが爆発的に増える環境を作ってしまったと考えられます。
そこに近年の歴史的な少雨が重なり、
ハダニにとって「超快適な天国」が完成してしまったのです。
「あの時、ハゴロモが出なければ……」
「例年通り雨が降っていれば……」
悔やんでも悔やみきれませんが、早期発見・早期対応ができなかった最大の原因は、
私自身の「先入観」と「油断」に他なりません。
時間と被害は戻りませんが、少しでも食い止めるべく直ちに防除を実施しました。
打てる手立ては限られていますが、前を向いてやるべきことをやるだけです。
この痛い経験を、必ず将来の「武器」にしてみせます。
落ち込む私に、スマホの通知が鳴る
できる対策をすべて終え、重い足取りでスマホを見ると1通の通知が。
仕掛けておいた「くくり罠」の捕獲メッセージです。

気を取り直して現場へ急行してみると……
そこにいたのは、ア・ナ・グ・マ。
これでなんと3連続アナグマさんの捕獲です。
水路の近くに仕掛けた罠で、捕獲されたのは午前10時ごろの日中でした。
「お前も、あまりの暑さと少雨で喉が渇いて、必死に水を求めて降りてきたのかな……」
そんな思いが頭をよぎりながらも、感情を無にして淡々と処理を済ませました。
自然相手の仕事は、害虫だけでなく、野生動物との戦いでもあります。
みんな生きるのに必死です(もちろん、園地とミカンを守るために譲れませんが!)。
明日の午後は、今のところ降水確率80%。
頼む、降ってくれ。 カラカラに乾いた我が園の土と、
落ち込んだ私の心に、恵みの雨が落ちますように!
