2026年10月26日(月)
上陸が予想されていた台風30号ですが、直前に温帯低気圧へと変わってくれました。
早朝に空を見上げると、風も穏やかな曇り空。
まずは被害がなく、ほっと胸を撫でおろしています。
先週末から果樹施設の点検をはじめ、被覆ビニールの固定、苗木や育苗ポットの退避など、
台風対策に追われていたので「なんだか肩透かし」な気分もありますが……
やっぱり「被害がないこと」が一番ですね!
ちなみにこの日は台風を見越して、地域の小中学校は休校に。
早朝、日課になっている「くくり罠」の見回りにも行ったのですが、
動物たちも危険を察知して身を潜めている様子でした。
(※これ、本当にそうなんです!野生の勘ってすごいですよね)
さて、勢力が弱まったとはいえ、温帯低気圧として熊本を横断中。
秋雨前線を刺激して雨の予報でもあるため、
今日は腹をくくって「自宅での作業」に没頭することにしました!
🧄 本日のミッション:「にんにくの種球ばらし」!
今日取り組むのは、にんにくの種球(たねだま)を分解する作業です。
にんにくの植え付けは、「鱗片(りんぺん)」と呼ばれるひとかけらずつで行います。
写真をご覧いただくと分かりやすいかと思います👇
- (左):種球(普段お店で見かける、いわゆる“にんにく”そのものです)
- (中):外側の厚い皮を剥いた種球
- (右):種球を半分に割り、中の鱗片が見える状態

今日の作業は、今年仕入れたたくさんの種球を、この「鱗片」にひたすらばらしていくことです!
1個の種球をばらすと、植え付け用として使える大きな鱗片はおおよそ7〜8片ほど。 残りの4〜5片は小ぶりなものが多く、植え付けにはあまり向きません。

メインで集めるのは大きくて元気な鱗片ですが、干からびていたり、傷があったりするものはこの段階でしっかり弾いていきます。ここで良い種選ぶのが、美味しいにんにくを育てる第一歩です!
🌱 なぜ今、初めての「にんにく生産」なのか?
実は、当園で「にんにく」を生産するのは今回が初めてのチャレンジなんです!
きっかけは、地元の直売所の皆さんからの「ぜひ作ってほしい!」という熱いリクエストでした。 その強いご要望にお応えすべく、思い切って5畝(約500㎡)の面積で栽培をスタートすることを決意しました。
夏頃からいろいろな品種を検討・探した結果、採用したのが「嘉定(かてい)種」(通称:上海早生)です!
💡 嘉定(かてい)種ってどんなにんにく?(生産者の豆知識)
- 暖地(西日本)の栽培にベストマッチ! 関東以西〜九州などの暖かい地域に適した「暖地系」の品種です。寒冷地向けの「ホワイト六片」などと違い、温暖な気候でも球がしっかり大きく膨らんでくれます。
- 早生(わせ)品種で収穫が早い! 生育がとても早く、他の品種に比べて一足早く収穫期を迎えます。発芽の揃いも良く、生育が極めて旺盛なのが頼もしいところ。
- 1粒で3度おいしい!多用途な収穫スタイル 土の中の「球」を育てるだけでなく、成長途中で「葉ニンニク」として収穫したり、伸びてきた「にんにくの芽」も美味しくいただけます。本格的な収穫の前から段階的に味わえる&出荷できるのが大きな魅力です!
- 1球あたりの鱗片が多い 1球あたり10〜12片ほどに細かく分かれます。(ホワイト六片の約6片に比べると、小ぶりで数がキュッと詰まっている構造です)
【ひとくちメモ】 「暖地でも元気に育ち、早くから収穫できる万能選手!」 球だけでなく「葉ニンニク」や「にんにくの芽」としても楽しめる嘉定種。生産者にとっても、育てる楽しみと出荷の幅が広がる、とても魅力的なパートナーです!
🧄 700個の種球との格闘……そして完走!
というわけで、今回準備した嘉定種の量は……なんと70kg!!
個数に換算すると、およそ700個の種球です。

ここからは、ただひたすら外皮を剥ぎ、鱗片を取り出していく自分との戦い。
指先に力を込め、無心で作業に没頭すること丸2日……。
ついに!!すべての種球を無事に鱗片へ分離することができました!!

地味な作業ではありますが、指先と腰がもうヘトヘトです(笑) でも、
綺麗に分かれたたくさんの鱗片を見ていると、「よし、いよいよ始まるぞ!」と
ワクワクした気持ちが湧いてきます。
直売所においしいにんにくが並ぶ日を楽しみに、これから大切に育てていきたいと思います!
植え付けの様子もまたブログで報告しますので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。
