一寸ソラマメの「摘芯」と、シカ捕獲のヒントを得た狩猟講習会!

2026年10月29日(木)

10月も残りわずかとなり、柑橘の園地ではデコポンや甘夏が少しずつ色づき始めました。
いよいよ11月からは待望の「猟期」に突入します!

本日は、農作業の重要な工程である「一寸ソラマメの摘芯作業」と、
午後から参加した「狩猟技術向上講習会」の様子をお届けします。

1. 美味しいソラマメを育てる秘訣!「主枝摘芯」の重労働

今日のメイン作業は「一寸ソラマメ」の摘芯(てきしん)です。

「なぜ摘芯をするの?」と思われるかもしれませんが、
実はこれが高収量を狙うための超・重要作業!

もし摘芯をしないと、栄養が「主枝」ばかりにいってしまい、
横から出る「側枝」が貧弱になってしまいます。
さらに主枝のままでは花から実への栄養供給も弱くなってしまうのです。

そこで、主枝の芽を摘み取る(摘芯する)ことで、元気な側枝を均等に伸ばし、
「葉や茎を育てる栄養成長」と「実をならせる生殖成長」のバランスを整えます。

  • 当園のポイント 将来的に元気な枝を「3本仕立て」にする予定なので、今回は目標本数より少し多い本葉5枚程度を残して主枝を摘芯しました。
    側枝が20cmほどに伸びたタイミングで、揃いの良い3本を残して最終的な整枝を行います。

ずっと腰を屈めての作業になるためかなりの重労働ですが、株の状態を1本1本丁寧に確認しながら進めます。発育の悪い苗を見つけたら、予備の苗と取り換えて定植も実施。

合わせて、明日が雨予報という絶好のタイミングを活かしてアブラムシ対策の防除も完了させました!

2. 狩猟技術向上講習会へ!シカ捕獲の壁を打ち破るヒント

午後からは、芦北地域林業グループ主催の「狩猟技術向上講習会」に参加してきました!

熊本県猟友会水俣支部の高橋会長と、当地域No.1猟師の松本さんを講師にお迎えし、
捕獲の基礎から効率的な実践技術まで学べる貴重な機会です。ベテランから新米(私)、これからデビューする方まで集まり、熱気にあふれていました。園主も積極的に質問しまくりです!

というのも、私には今大きな課題があります。 イノシシ捕獲については餌での誘引などで手ごたえを感じているのですが……「シカ」の捕獲に大苦戦しているのです。

広大な山林の中に無数にある獣道から、ピンポイントでくくり罠を踏ませるのは至難の業。 講師の先生方からは、目からウロコのアドバイスをいただきました。

  • くくり罠設置の極意:シカが思わず通りたくなるような環境を「人為的に」整える工夫をする。
  • 足跡の見分け方:シカが通った直後は「落ち葉が自然に立っている」などの微細な変化を見逃さない。

「う〜ん、正直めちゃくちゃ難易度が高い…!」と痛感しましたが、同時にすごくワクワクするヒントをいただけました。明日からの罠設置にさっそく活かしてみます!

3. 命をいただく重みと「解体技術」

講習の最後には、獲った獲物を手早く捌き、お肉をいただく手法も教わりました。

内臓は出したまま残し、背骨に沿ってナイフを入れて左右のロース、モモ肉、ランプ、ヒレを素早く切り出していきます。

奪ってしまった命を感謝とともに有難くいただくこと――これは猟師として絶対に忘れてはならない大切な心構えだと、改めて胸に刻みました。

【農家ハンター報告】10月の捕獲状況とこれからの決意

10月末時点での今年度の通算捕獲頭数は「60頭」となりました!

10月に入ってからは捕獲ペースも少し落ち着いていますが、農家である私にとって「獲物が獲れない(被害がない)」ということは、実はとても喜ばしいことです。

デコポンや甘夏たちの果実を野生動物から守り抜き、
無事にみなさまへお届けできるよう、11月からの猟期も「農作業」と「害獣防除」の両立を全力で頑張ります!

大地と甘夏

KATO果樹園 園主 大学卒業時に将来農業で起業することを決意。 食品会社、JA職員、製薬会社での勤務を経て、 2023年、就農に向けて熊本県芦北地方に移住。 2024年、念願の就農。 現在、甘夏(70a) 、施設デコポン(12a) 、 露地デコポン(20a) 、黄金柑(5a)、 一寸ソラマメ(5a)、お米(30a)の 生産規模で経営。 「ブルーベリー」「にんにく」の生産挑戦のため準備中。