2026年6月15日(月)。
早いもので、6月も今日で折り返しですね。
現在は田植えシーズンの真っ只中。
アグリ津奈木(津奈木町唯一の農業生産法人)で
米作り修行中の私は、連日大忙しの日々を送っています。
しかし、本業である柑橘生産を疎かにすることはありません。
早朝や夕方の時間帯を活かし、みかんの管理作業に励んでいます。
そんな中、本日はもうすぐ始まる「早期摘果作業」に
向けた施設デコポンの「摘果講習会」が開催されました。

新米園主である私にとって、
こうした講習会は毎回が発見の連続です。
何より、経験豊富な先輩農家さんたちとの情報交換は、
何にも代えがたい有益な時間となります。
順調に育つ今年のデコポン
現在、当園の施設デコポンの状況ですが、
昨年と比較して着果量は控えめなものの、
果実はすでに3cmを超える肥大を見せているものがほとんどです。
(※通常、6月20日〜月末で3cm程度の肥大が目安です)
着花量・肥大状況ともに、今のところ非常に順調と言えるでしょう。
「摘果」はデコポンの出来を左右する重要任務
これからの時期、デコポンの出来栄えを大きく左右するのが「摘果」です。
摘果には主に3つの大きな目的があります。
- 果実の品質向上:養分を分散させず、残した果実に集中させることで、大きく糖度の高い良質な果実にする。
- 隔年結果の防止:過度な結実を防ぎ、樹の疲弊を抑えることで、翌年も安定した収穫を目指す。
- 樹勢の維持:樹への負担を減らし、木全体の健康状態を保って寿命を延ばす。
つまり、今年の出来だけでなく、
来年の収穫までを見据えた極めて重要な作業なのです。
難しい「摘果の強度」
この「摘果」作業、強度の判断が非常に難しい。
【摘果が多すぎる場合(残す果実が少ない)】
- 収量の低下:売れる果実の数が減り、総収穫量が減る。
- 樹勢の強大化(徒長):栄養が余り、枝葉ばかりが伸びて、翌年の花芽がつきにくくなる。
- 果実の巨大化・大味化:果実が大きくなりすぎて、皮が厚く、味が薄くぼやけてしまう。
【摘果が少なすぎる場合(残す果実が多い)】
- 樹勢の衰退:無理な結実で木が弱り、枯れ枝の発生や病害虫への耐性が低下する。
- 小玉化・品質低下:養分が分散し、果実が大きくならず糖度も上がらない。
- 隔年結果の発生:樹が極度に疲弊し、翌年はほとんど実らない「不作の年」になってしまう。
まさに、経営的な判断(感情)や、長年の感覚(記憶)が交錯する中で、
客観的な正解を導き出さねばならない「職人芸」の世界です。

講習会で得た「チューニング」
本日の講習会では、先輩農家の圃場をお借りして、
JA指導員の方から今年の傾向を踏まえた具体的な指導を受けました。
先輩方の意見や考えを聞きながら、
自分の中にある基準を「チューニング」していきます。
当園の場合、「生理落果を終えて、ちょうどいいくらいの着果量かな?」と
思っていましたが、指導の結果、
少し成り過ぎていることが判明しました。
イメージよりも、さらに多めの摘果が必要になりそうです。
来週以降から作業を開始し、月内には1回目の摘果を終える予定です。
今年は、心から納得のできる最高のデコポンに仕上げてみせます!
