新米農家3年生、展示会へ行く。〜高額な農機具投資で「ネットの評判」より大切なこと〜

新米農家3年生、展示会へ行く。〜高額な農機具投資で「ネットの評判」より大切なこと〜

2026年7月24日(金)

「展示会? 何か買うものでもあるの?」

農家になる前なら、そんな会話をしていたかもしれません。
ですが、農家になって3年目を迎えた今、こういった催しは経営を強化するための
本当に貴重な機会だと実感しています。

「第62回 JAグループ熊本農機自動車大展示会」 を視察してきました。
(今回で2回目の参加です!)

農業において、機械類はどれも高額な投資です。
導入には当然慎重になりますが、普段の農作業の中で「実物をしっかり見る」
「同じシリーズでもスペック違いによる作業効率の差をじっくり比較する」といった機会は、
意外とありません。

カタログやネットの評判、口コミも参考にしますが、
やっぱり実物を目で見て、触って、
メーカーの担当者さんに直接疑問をぶつけるのが一番です。

ネットの情報だけではわからない
「自分の経営規模や栽培環境に本当にマッチするかどうか」という生きた情報が手に入ります。

今回は、会場で特に印象に残った農機具や資材について、個人的な感想をまとめてみます。

1. ヤンマーアグリ㈱「コンパクトハンマーモアシリーズ」

今年、当園でも導入を検討していたシリーズです。

最終的には馬力不足を懸念して、共立のハンマーナイフモア「HR532X」を導入しました。
(このHR532Xにも非常に満足しています!)

ですが、今回会場で実際に触ってみたヤンマーのコンパクトハンマーモアも、
想像以上のパワーと馬力感で驚きました。

特に魅力的だったのが、「ギア操作なしでグリップを握るだけで後進できる機能」
切返しの多い圃場や小回りが求められる場所では、
この操作性の良さが作業ストレスを大幅に減らしてくれそうです。

次回の更新機やサブ機としての選択肢に十分なり得ると、嬉しい発見でした。

2. 共立「ナイロンカッター専用刈払機 SRE2730LT-N2」

もうひとつ気になってしっかりと話を聞いてきたのが、
共立のナイロンカッター専用モデル「SRE2730LT-N2」(刈払機)です。

当園では石垣や石などの障害物、配水管や潅水施設といった設備が多いため、
草刈りではナイロンカッターを活用する機会がほとんどです。
しかし、通常の刈払機だと「巻き付き」や「パワー不足によるエンジンの焼き付き・失速」に悩まされることも少なくありません。

このモデルはナイロンカッターの使用を前提に設計されているため、以下の点が非常に魅力的でした。

  • 専用ギアケースと高トルク仕様: 高負荷がかかるナイロンコードでもエンジンの回転が落ちにくく、ストレスなく刈り進められる。
  • 耐摩耗性と耐久性: コードの巻き付きトラブルを軽減する構造になっており、長時間の草刈りでも疲れにくい。

カタログにも書かれている内容ですが、高負荷がかかるナイロンコード作業では、
通常の刈払機だとギア部分が高温になり、アタッチメントの中でナイロンコードが
「溶けて固まってしまう」なんてこともあります。
専用機であれば、そうした悩みも解消されそうです。

そして何より大きかったのが、メーカーの担当者さんからいただいたこの一言。

「メンテナンスの際は、必ず耐熱性グリスを使用してくださいね! 通常のグリスを使うと、かえって高温になってしまいますから。」

恥ずかしながら……これまで全く知らなかった事実でした。
現場のプロから直接教えてもらえた貴重なノウハウです。

3. 田中産業「Bloom(ブルーム)ゴアテックス ワークウェア」

作業効率や安全性を高めるためには、
機械だけでなく「着用するもの」への投資も欠かせません。

先輩農家さんに教えてもらった「田中産業のゴアテックスウェア「Bloom」シリーズ。」

農作業中の雨や蒸れ、寒さは体力をじわじわと削っていきますが、
高い防水性と透湿性を誇るゴアテックスなら、暑い夏場での農薬散布でも
自身の汗でウェアの中は「ビショビショ」といった極めて不快で悩まされる環境が
改善できそうです。展示ブースでは実際に自身の汗に見立てた水があっという間に
ウェア内から外に排出される実験を体験させて頂きました。
感想は一言。「すごい!!」
併せて農作業の動きを邪魔しない軽量さとフィット感も抜群で、
万が一の破れ(木の枝などにひっかけてしまう。」の際も修繕が可能点は
好感がもてました。
ハードな現場で長く快適に使うためのウェアとして、非常に魅力的だと感じました。

経営強化のための「現場の視察」

農機具や資材選びに「絶対の正解」はありませんよね。
どんなに高評価な製品でも、自分の園地や作業スタイルに合わなければ意味がないからです。

「高額だから失敗したくない」からこそ、
こうして実物を見て、触って、疑問を解消できる展示会は、
3年目の自分にとって最高の勉強の場でした。

……まあ、「これは掘り出し物では!?」と思ったアイテムは、
当然のように衝動買いしてしまいましたが(笑)。

これからの園地管理と経営強化に活かしていきたいですね!