【令和8年度産】恵みの雨と一寸ソラマメのスタート!腐らせないプロの隠し技「催芽処理」とは?

【令和8年度産】恵みの雨と一寸ソラマメのスタート!腐らせないプロの隠し技「催芽処理」とは?

2026年9月4日(金)

待望の恵みの雨となりました。
本日の降雨量は当園地の雨量計調べでなんと72mm!
恵みの雨が降り注ぐ中、当園にとって特別な「新しいスタート」の日を迎えました。

いよいよ令和8年度産「一寸ソラマメ」の生産がスタートします!

農家によって「スタート」の定義は様々ですが、
当園では本日をその日と定めました。
では、一体何をもってスタートなのか?
その肝となる作業が「芽(根)出し作業(催芽処理)」です。

当地域で導入している品種は、ヤエ育成の「唐比の春(からこのはる)」。
本日はこの種子の根出し作業を行いました。

なぜ「催芽処理(さいがしょり)」が必要なのか?

一般的に農業といえば「畑を準備し、ポットで育苗した苗を植え付ける(定植する)」という
イメージが強いかもしれません。
しかし、プロの農家はより強い「健苗(けんびょう)」を育てるために、
種まきの段階でひと手間をかけます。

実は一寸ソラマメの種は非常に大きいため、
そのまま土に蒔くと水分不足や酸素不足に陥り、
土の中で腐ってしまいやすいという難点があります。
あらかじめ「催芽処理(根出し)」をしてから土に植えることで、
発芽率が格段にアップするのです!

【催芽処理を行う3つの大きなメリット】

  • 腐敗防止:土の中での不発や腐敗を未然に回避できる
  • 発芽の揃い:生長が均一になるため、その後の圃場管理が格段に楽になる
  • 種子の厳選:元気に発根した「エリート種子」だけを選んで植えられる

本日の作業工程:5,200粒の根出しに挑戦!

本日はJA指導員さん、普及所の技術員さん立ち会いのもと
、園主が所属するグループの合計5,200粒の種子を催芽処理しました。

具体的におこなった手順は以下の通りです。

  1. 培地の準備:育苗箱に水はけと通気性に優れた良質な「ボラ土(軽石の一種)」を敷き詰めます。
  2. 種まき(播種):ソラマメの「オハグロ(黒い線の入った部分)」を下向きにし、種子が少し隠れる程度に覆土します。※オハグロ側から根が伸びるため向きが重要です!
  3. かん水:たっぷりと水を与え、温度が上がりすぎない涼しい場所で管理します。
  4. 消毒:殺菌剤(ベンレート1000倍液)を散布し、種子と培地の消毒を兼ねて行います。
  5. 養生管理:種子が乾燥しないよう水分量をこまめにチェックしながら、4〜5日間じっくり管理します。

本日の作業はここまで!催芽処理が終わったあとの工程は次のように進んでいきます。

【今後の作付スケジュール】

  • ① 催芽処理(←今ココ!)
  • ② 低温処理(花芽分化を促進させる処理)
  • ③ ポリポットへ移植(ポット苗の育成)
  • ④ 圃場(畑)へ定植

催芽処理を終えた種子の掘り起しは9月8日を予定しています。
無事に元気な根が出てくれるか楽しみです!

【恒例】農家ハンターレポート

最後に、恒例となっているイノシシの捕獲報告です。

今シーズンの累計捕獲数は、ついに【29頭】を達成いたしました!
今月に入ってからなんと4日連続の捕獲となっています。

恵みの雨とともに少しずつ秋の気配が漂いはじめ、
山の中にいるイノシシたちの動きも活発になってきたようです。
作物を守るため、引き続き対策に気を引き締めてまいります!